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“合成フォント”ってなに?和文と欧文を組み合わせて、もっと洗練されたデザインに。

るり
この記事を書いた人
  • 歴19年のグラフィックデザイナー
  • 9年間Web制作会社に勤務 → 独立
  • フリーランス10年目
  • 一児のワーママ
  • SNS総フォロワー1.7万人

フォントは、文字や言葉の印象を決定づける、大切なデザイン要素のひとつ。
日本語もアルファベットも同じフォントで揃えるとスッキリ整って見えますが、
「もう少しこなれた印象にしたい」「もっと雰囲気のあるデザインに仕上げたい」
そんなときにおすすめしたいのが、合成フォントという考え方です。

合成フォントとは?

合成フォントとは、異なるフォントを自由に組み合わせて、美しく整った文字組みを作れる機能です。
Adobe Illustrator や InDesign に搭載されており、特に和文と欧文を混ぜて使う「和欧混植」にとても便利です。

たとえば、日本語はゴシック体、アルファベットはサンセリフ体を設定することで、それぞれの文字に合ったフォントを使いながら、全体に統一感を持たせることができ、見た目にも自然で読みやすく、洗練された印象に仕上がります。

合成フォントを設定するには?

Illustratorでは、「合成フォントパネル」から設定が可能です。
上部のツールバーの書式>合成フォントでパネルを出すことができます。

私のお気に入りのこぶりなゴシックとDINの組み合わせのパネルです。

漢字とかな、全角約物、全角記号は和文フォント(こぶりなゴシック)に、半角欧文と半角数字は欧文フォント(DIN)を割り当てています。


和文と欧文フォントは横並びにすると、同じ文字の大きさでも、欧文がやや小さく見えるフォントがあるので、ここでも欧文の大きさを調整しています。
それぞれにフォント、サイズやベースラインが調整できて、そのままフォントとして使用できるのですごく便利な機能です。現場ではこの機能がよく使われています。

実際によく使われる合成フォント例

以下は、実際のデザイン現場でもよく使われている組み合わせ例です。

こぶりなゴシック + DIN

リュウミン + Times

まとめ

フォントの選び方ひとつで、デザインの印象は大きく変わります。
とくに日本語と英語が混在する場面では、合成フォントを活用することで、より自然で美しい文字組みが実現できます。

和文と欧文、それぞれに最適なフォントを選んでバランスよく組み合わせれば、見た目にも心地よく、伝わりやすいデザインに。
少しの工夫で、あなたの作品がぐっと洗練された印象になりますよ。

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るり
るり
グラフィックデザイナー
デザイン歴19年のグラフィックデザイナー。書籍や紙媒体、Webなど幅広い制作を行う会社で約9年勤務後、フリーランスに転向。現在は女性・ママ・子育て世代向けなど、信頼感のあるデザインを中心に活動中。一児の母で、自身の子育て経験を活かし保育・育児関連の案件にも携わっています。
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