おしゃれな“ヌケ感”を演出！Illustratorのアピアランスで作る「版ずれ風」文字の作り方

この記事を書いた人

• 歴19年のグラフィックデザイナー
• 9年間Web制作会社に勤務 → 独立
• フリーランス10年目
• 一児のワーママ
• SNS総フォロワー1.7万人

今どきのデザインでよく見かける「版ずれ風」の文字。あえて文字をズラしたようなレトロ感と、少し“ヌケ感”のある表現が、ロゴやバナー、タイトルまわりにほどよいアクセントを与えてくれます。

この記事では、Illustratorのアピアランス機能を使って、テキストを編集可能なまま作れる「版ずれ文字」の作り方を解説します。複雑な加工は一切不要！一度覚えればさまざまなデザインに応用できる便利なテクニックです。

STEP.1 テキストを用意

版ずれさせたいテキストを用意します。

STEP.2 塗りをなしに

左のツールバーで「塗りをなし」にします。

STEP.3 アピアランスで新規塗りを追加

アピアランスパネルを開き、「新規塗りを追加」

STEP.4 線と塗りに色をつける

アピアランスパネルから線と塗りに色をつけます。
線幅も調節。

STEP.5 文字の塗りをずらす

アピアランスパネルの「塗り」を選択して、
効果＞パスの変形＞変形でパネルを出し、
塗りを水平・垂直方向に移動させます。

STEP.6 線の重なりを消す

文字の線の重なりが気になれば、
テキストを選択して、
効果＞パスファインダー＞追加で重なりが消えます。

完成です！

版ずれ文字は、デザインにほんの少し“ハズし”や“遊び”を加えたいときにぴったりの表現です。アピアランスを使えば、文字情報を残したまま手軽に編集・調整できるので、後からの修正もスムーズ。

配色やズレ具合を工夫すれば、ポップにもシックにも演出可能で、印象的な見出しやロゴにも活用できます。ぜひこのテクニックをマスターして、あなたのデザインに“こなれ感”をプラスしてみてくださいね！

ご覧いただきありがとうございました！

るり

グラフィックデザイナー

デザイン歴19年のグラフィックデザイナー。書籍や紙媒体、Webなど幅広い制作を行う会社で約9年勤務後、フリーランスに転向。現在は女性・ママ・子育て世代向けなど、信頼感のあるデザインを中心に活動中。一児の母で、自身の子育て経験を活かし保育・育児関連の案件にも携わっています。